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LOUNGE ACTの服造り


 

こちらは祖父が50年以上前に街の仕立屋で誂えたであろうオーバーコートです。ヘリンボーン柄のウール生地で今ではあまり見られない程硬く厚い生地です。シルエットはボックス型で肩幅も大きく逆に今流行のビッグサイズになっています。(町で着るのは難しそうです・・・)
一見普通のコートですが袖がスプリットスリーブ(ラグランスリーブのように肩先から下に切り替えがある袖)でタブに二つ釦が付いていてシンプルながら遊び心もあって面白いコートです。

裏地も当時の生地に合わせてかとても分厚い裏地が使われています。袖下部分には革が付けられていました。(写真二枚目)

裏側の造りやボタンホール、閂等手縫いの工程も多く丁寧な造りの部分と、襟の芯止めにミシンが使われていたり少し粗い造りの部分があって、一般の人の日常着もこのように仕立屋で誂えていたことが伺えます。

 
 
 
    

こちらはLOUNGE ACTのオーバーコートの製作過程です。既製服では躾や手縫いを取り入れることは難しいですが、自社で生産していることと上記の仕立屋のようにお客様のために服を造り、お届けすることを普通のこととしてものづくりしています。
(お取引先のショップへ納品する際も何故かこの想いは変わりません。現代はネットやSNSの発達でアナログなものから離れている面もありますが、造り手はお客様との距離が近くなったように感じるのでこういう想いになるのも不思議ではないのかもしれません。)

私の服造りは今の時代では古い方法なのだと思いますが、今の時代に合った新しい形の仕立屋、LOUNGE ACTという「洋服屋」を創っていきたいと思っています。




春夏コートの仮縫いの様子。ご希望ありましたらレディースサイズもお造りしています。
※場所はJINMONというバッグブランドのショップです。この度コートをご注文頂きました。素敵なお店なので是非伺ってみて下さい。
新宿区四ツ谷4-9第2服部ビル101 http://jinmon.com/ 営業日等はお問い合わせください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
    
   
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これから

 
久しぶりの更新となります。
これからの構想がまとまってきていてそれに向けて動き始めています。

ただまだ具体的な形となるものが決まっていないため、お知らせも出来ない
のですが新作は作り始めています。

正直なところLOUNGE ACTの服を知って下さる方はとても少ない
のが現状です。
服をつくるからには皆さんに知ってもらって良さを伝えて、できれば多くの
人に着て頂きたいと思っています。

今服づくりを勉強している中で、服の奥深さ・良い服を作ることの考え方・
いろいろなことを学んできました。
ですので、以前よりも増して多くの人に着てもらって喜んでもらえたらと
思うようになりました。

まずは皆さんに知ってもらうことをいろいろやっていこうと思います。
僕は作り手ですので、売り込んでいくというのはあまり得意ではない
のですが出来る限りがんばっていきます。

これから新しいことを始めることにワクワクしています。ドキドキもします・・
次回は何か発表出来たらと思います。
今後ともよろしくお願い致します。


 

来年に向けて



LOUNGE ACT再開に向けて動き始めています。

自分の中でこういう形でやり始めよう思っていたことが
同じ志の人たちによって、もう少し早い段階で形になろうと
しています。

不器用ながらブランド始めて、いまも勉強続けていて本当に
良かったと思います。
LOUNGE ACTからは少し離れましたが、いま学んでいることで
自分の服造りの柱ができた気がしています。

また具体的に見える形になりましたらご報告させて頂きます。
よろしくお願いします。

フロックコートのお話し
LOUNGE ACTの服造りの話とは少し逸れてしまいますが
テーラーでは自分の作りたいものを先生にじっくり教わりながら
授業が進んでいきます。

今はパンツを作っているのですが、いつも脱線して様々な服造り
について教わります。
それが目から鱗の話ばかりでとても面白いのです。

The_Tailor_and_Cutter_and_London_Art_Jou_01.jpg
※ The Tailor and Cutter and London
   Art Journal より





上の図は昔のフロックコートのパターンです。
いまでは見る機会がありませんが、昔は昼夜共の正式な礼装でした。
時代とともに夜用は燕尾服に変わり、フロックコートは昼用となりましたが
それも次第にモーニングコートへと変わっていきました。

先日の授業の中でこのフロックコートの話になりました。
上の製図を見て頂くと前中心(ダブルのボタンになっている間)に切り替え線
があります。
この切り替えている部分を「たつ」と言うそうです。英語では「REVER」。

そしてここの作り方にとても感動したのですが、この「たつ」という部分の端は
実は「わ」になっていて前側と裏側が1枚でつながっています。
(通常コートやジャケットの端は、見返しと呼ばれる裏になる部分と縫い
合わせているため、端は布が4枚になります。)
「わ」にすると1枚を半分に折るので2枚になります。

001.jpg






授業で先生が40年前に造ったフロックコートを見せて頂きました。
本物のフロックコートを手にとって見ることはなかなかできないので
とても良い経験をさせてもらいました。感動しました!

ここでは大変申し訳ないのですが、僕のつたない絵での説明とさせて
頂きますm(__)m
昔は生地が厚かったため燕尾服などもこの技法で作られていました。
いまではフロックコートのみこの「たつ」が残っているそうです。

 
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