忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

次シーズンの製作 ・ 服造りとは
1de4879b.jpg





次シーズンに向けてパターン作りが始まりました。
以前からデザインやアイテムの方向性を時間をかけて絞ってきましたので
素材を決めたあとのデザインとバランスの修正と、パターンを引いてトワル
で仮縫いをしました。

d069166e.jpg





シルエット、ゆとり、着易さ、バランスなどを見て決めていた素材に合わせて
パターンの修正をしていきます。


毎回のことですが服造りは奥が深いなと思わさせられます。
新しいアイテムを造り出さない限り、今まで造られてきた服の形の枠で
それぞれのブランドが服造りをしていきます。
すごい制限があるようで、いろんな服を見ていると自由なんだと思うことも
あります。
服造りは絵を描くことに近いと思っているのですが、商業的な面も強いです。

僕が一生をかけて造り続けたとしても完成はありません。
それでも今自分にできることを服の形にして着てもらった人たちに喜んで
もらうことができたら、こんなにやりがいのあることはありません。

正解のない世界ですが、いろいろ考えて悩んでそれでもまた服を造って
きたことで最近自分の造りたいものや方向が見えてきたように思います。
これからも服造りを続けておじいさんと呼ばれる歳になったときに「服とは
こういうものかな・・」と語れるようになりたいです。



PR
服の仕立て

a0b054d3.JPG     1f9d078b.JPG

今回は仕立てることをテーマとして製作してきました。
そこで取り入れたのが毛芯による仕立てです。
すべてのアイテムに取り入れるのではなく、素材・デザインによって
仕立て方を変えています。(上の2型は毛芯仕立てにしました。)

65607831.JPG 主に紳士服のテーラーで行なわれる毛芯による縫製。
 その技術を修得するには数十年かかると言われて
 います。
 ハ刺しなどの技術はもちろん、毛芯作り、体に合うよう
 アイロンによるくせとり、注文服では補正の技術など
 勉強すればするほど奥の深さを感じています。
 

しかし今回毛芯仕立てを取り入れたのは、テーラーの職人さんにも
負けない仕立ての良い服を造ることが目標ではありませんでした。
 この技術を知り、きれいな良い仕立ての服を造ろうと縫っていきます。
そうすると縫製のクセが出て、決してシワ一つないきれいな服ではない
のですが、どこか野暮ったさのある服になります。

75748516.JPG 前端とラペル返り線奥に綿テープを据えて
 ハ刺しをした状態です。
 ※返り線のテープ据えはつづきに記載します。
 柔らかく仕立てるため薄手の毛芯を使い、胸増
 芯は付けていません。

テーラーの職人になるのに数十年かかると言われる服造りの技術。
どんな分野でも極めることはとても難しいけど、何十年かかっても
服造りを追求していきLOUNGE ACTの仕立てを目指していきたいと
思います。





 
 

 

 
グレーディング / お盆

b500c7a6.jpg

 




今週はサイズ展開のためグレーディングの作業をしています。
各パーツごとバランスの良いように展開していきます。
ここでもコンピュータはありませんので手作業になります。

サンプル製作のとき、仮縫いの段階で補正は行ないますが
本番の生地で縫うと厚みなどによって修正部分が出てきます。
より着易くバランスの良いよう、ここで最終のパターン補正を行ないます。

 
カタログ作り
11cf7f43.jpg







展示会後は、炎天下の中モデルさんにお願いして完成したカタログを
ショップの皆様へお届けするための作業です。

モデルさんは身長が180cm以上あるためMサイズで造っているサンプル
ですと小さいのですが、やっぱり着てもらったほうが見映えが良いです。

印刷して・・・インクがなくなり補充して・・・生地のサンプル貼って・・・
こんな手作りのカタログですが、思いを込めて作りました。







| prev | top | next |
| 1 | 2 | 3 |
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
忍者ブログ  [PR]
  /  Design by Lenny