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LOUNGE ACTの製図

LOUNGE ACTのパターンはテーラーの製図法で制作しています。
パターンの作り方は様々で原型を使用したり仮の布を使って立体裁断をする方法もあります。テーラーでは身体の各部の寸法を元に製図をしていきます。

 

 

こちらは1890年頃イギリスのテーラーの裁断書です。
現代のスーツの元となるラウンジジャケットの製図で100年以上前の物ですので、その時代の流行や体型の違いを見ることができます。肩回りは小さく胸が張っていて胴から裾にかけてはゆとりがあり、前の重なりは後ろに向かって広がるカーブを描いています。(この頃の製図はなぜか右半身が描かれています。メンズ服の場合左半身を描くのが一般的です。)


   
2016-17AW、LOUNGE ACTのジャケットの製図です。
上記の古い製図からダーツの取り方やバランスを取り入れて昔のラウンジジャケットの雰囲気を出しています。雰囲気は取り入れていますが製図はテーラーで学んできた方法で、現代の人が着やすい形になっています。

分かりやすい所では背中部分ですが、1枚目の製図は真っ直ぐ下に降りているのに対し2枚目は斜めに降りています。斜めの線になると距離は長くなるので、2枚目の製図は後ろが長くなり屈伸体(前かがみの体型)に適した服になります。日本人は特に前かがみの体型が多いので必要な長さです。そのため1枚目の製図通り作ってしまうと後ろの長さが足りなくなり裾が跳ねた服が出来てしまいます。

理屈が分かると服と人の身体の関係が見えてきてとても面白く、反対に奥が深くて難しいと感じます。テーラーの技術というと特別なものと思われるかもしれませんが、人が服を着るということを追求し続けている技術ですので、どんな洋服でも取り入れることで人が着るための良い服に繋がるのではないかと思っています。LOUNGE ACTにとって製図法はとても大切なところです。


昔の裁断書は眺めているだけでも楽しいのですが、一生掛かっても読み切れないくらい沢山ありますのでいつまでも学びに終わりはありませんね。。。
今回は少しカジュアルなものでしたので製図に関してはまた改めて書きたいと思います。



 










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